図書館への就職活動

就職活動が多忙になる時期に突入ということと、ちょうど2月のMULU茶話会が「現役図書館員がお話しします!図書館で働きたい人のための図書館業界研究講座~就活から実際の仕事~」ということなので、自分の把握している情報を少し書いてみようと思う。(すでにそんな情報は知ってるよ!ということも多いと思いますが・・)

図書館といっても、いろんな図書館がある。公共図書館、国立国会図書館学校図書館、大学図書館、専門図書館etc。それぞれ設置目的が違えば、実施するサービスや奉仕対象者が異なる。まずは図書館で働きたいと思ったら、いわゆる市民向けサービスがしたいのなら県立図書館や市町村立図書館、研究や調査など学術支援系がやりたいと思ったら大学図書館や専門図書館など、自己分析と併せどんな図書館で、どんな仕事をしたいかを認識しておく必要がある。それによって対策や集める情報が異なる。

本当は自分の経験も含めていろいろと語りたいところもありますが(笑)、また別の機会ということで、今回はさしあたって求人情報を集める手段をいくつか紹介し、また図書館系にまつわる勉強会やサイトなどを紹介したい。

 

Webでの求人情報

日本図書館協会へ寄せられた求人。公務員を除き、業界全体として年度末に向けて求人が増える傾向があると思う。

 

派遣やアルバイトなど含め、多種多様な募集が載っている。地域別に調べられるので便利。数は一番多いと思う。

 

公共狙いの人の試験日程等の確認、募集の確認に便利。似たようなサイトは他多数あるのであくまで一例として。

 

基本は大学職員だが、なかには図書館職の募集も含まれる。また私大については、公共と同じで定期的にジョブローテーションがあるので、大学図書館への異動の可能性はある。試験内容、勉強方法、検索方法、求人状況、求人履歴、掲示板どれも参考となる。

 

  • 新聞の求人

新聞に求人を出す私大や専門図書館なども多い。現役時代は朝日新聞は毎週月曜日に必ずチェックしていました。意外によく見かけたのが、弁護士事務所の資料室の司書募集。今はwebでも見られるかもしれませんが、求人が載る傾向はチェックしておくべき。

 

私立に関しては最近は求人を一般向け求人サイトで募集するところも増えてきている。現役生は、リクナビ日経就職Naviを活用。

 

以前あったサイト。とても重宝していたので残念。ただ、アーカイブに残っている情報だけでも、どの大学がどの時期に求人を出していたか推測できて今でも参考となる。

 

 InternetArchiveWARPなどアーカイブサイトも、過去の求人状況や求人内容など確認するのに便利。特に待遇面などの過去との比較や現在非公開となっている情報でも過去は公開されている場合もある。

 

大学の持っている情報

大学に所属しているのであれば、以下はかなり重要な情報源です。

・就職体験記
・就職体験報告会
・OB/OG就職先リスト
・求人票(過去分も含め)

特にOB/OG就職先リストと過去の求人票は、その大学から就職できる就職先や幅がだいたいわかる。また自分が知らなかった企業図書館などを見つけることもあります。私も在学時は、最初にOB/OGの就職先リストから気になる企業等をリスト化し、HP等で求人状況を調べていました。また過去の求人票を見て、待遇や募集条件をチェックしました。

大学生であれば、とにもかくにも所属する大学の就職課やキャリセンターの職員、就職担当の教員には必ず相談しておくことである。大学における実績や状況、今後の情報提供につながる。自分自身、在学時、何度か学務や就職担当の先生からこんな求人が来たがどう?というお声掛けいただいた。特に年度末最後の3月・4月は急な人員補充のための求人情報などが寄せられる可能性があるので連絡は密に。また最近はキャリアカウンセラーを置いていたりするので、確実にサポート体制は私の頃より充実しているはず。

あとは司書課程の教員や所属する大学の図書館職員に相談すること。私もキャリアセンターや教員から紹介されてきた人、数名相談対応しましたが、無事に就職が決まった人の方が多いです。というか、そうやって相談に来る人がほとんどいません。=相談に来る人はとても熱心で何度も相談に来ます。現場の人ならではの情報も多くあるので、やはり情報はネットだけでなく足で稼ぐ部分も大事です。いまはSNSやイベントを通じて知り合う機会もあるので、積極的にどんどん外の世界にも出て行って情報収集しましょう。

 

学生や勉強会主催の就職相談会

最近は自主的な勉強会、また学生と職員側との合同イベントも増えています。こういう機会を双方の努力で創設していくのも大事なことだと思う。

 

その他、参考情報

探せばこの手の情報はいっぱいあるので、参考になる情報をいくつか。正規・非正規の問題はいろいろとありますが、とりあえず就職という面で参考となりそうなのをピックアップしてみたつもりです。筑波大学はやはり図書館業界への就職者は他に比べて多いと思うので参考になるところが多いかもしれません。また志望理由書の書き方として参考になるブログも追加してみました。

 

 

 

(追記メモ)

希望する就職先へは受験前に1度は偵察に行くべし。大学図書館も学園祭やオープンキャンパス、紹介状利用、イベント、人づてを頼れば潜入可能である。最悪、採用試験を受けに来たついでに突撃もあり。

またできれば中の人や周囲の人の話は聞くべし。いわゆるOB訪問。なかの様子がわかるだけでなく、求められている人物像やスキルがわかる場合も。そもそもなんで求人が出たのか、その理由を探るのも重要。