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2013年4月13日の淡路島地震の大学や図書館等の対応

2013年4月13日(土) 5時33分ごろ、最大震度6弱の淡路島地震が発生。東日本大震災やその後の大きな余震の際も、組織としての対応など毎回考えさせられるところ。大学職員、図書館員として防災対応をどうすべきか。ということで、今後の参考のため各大学等の対応事例をいくつか見てみたい。

 

地震関連のニュースはいろいろなところから発信されていますが、概要や被害状況を把握するための一例として以下のサイトをあげておきます。

 

以下は各大学や図書館の対応と個人的な所感です。構成員への周知は別途大学のメール通知やポータルサイト等でされているかもしれません。そんななか、いろいろと勝手なことを書いていますが、土曜早朝での出来事に対し、いち早く情報発信し対応された機関は本当にすごいと思います。そして、これらの発信情報を今後の参考にしたいところです。(機関名の部分を該当ニュースへリンクさせています)

 

関西看護医療大学

淡路島にある大学。大学建物の各所に被害が出ており、建物の安全性が確認されるまで、いかなる理由があっても構内への立入を一切禁止とのこと。15日(月)から20日(土)までの全ての授業も休講。22日(月)以降の授業再開については、17日(水)以降に連絡。学内での課外活動(サークル活動等含む)についても  全て活動を自粛。

休講情報だけでなく、構内への立ち入りや課外活動にも言及。

 ○関西看護医療大学図書館

臨時休館。大学と同じく15日(月)から20日(土)まで閉館。図書館側でも情報発信。

 

追手門学院大学図書館

臨時閉館。図書館のお知らせには全日休講のため休館とあるが大学TOPやfacebookには記載を見つけきれなかった。

 

京都外国語大学

終日休講。【更新3】とあるので、3回目の更新ということか。更新履歴が気になるところ。被害にあった人には学生部への連絡先が明記。「交通機関の不通・暴風警報発令時における授業の取り扱い〔大学院・大学・短期大学共通〕」へのリンクもあり。私が確認した11時段階では4限まで休講となっていたので、マニュアルに沿って対応していたことが伺える。なお、大学TOPのニュース一覧にはこの地震のお知らせが出ていないので、緊急時のお知らせとして掲載されていると思われる。ある程度落ち着くと、消えてしまうかもしれない。なお図書館のHPではお知らせは見当たらなかった。

 

湊川短期大学

休校。JR福知山線の運休のため休校と具体的な路線名が明記してある。図書館のHPでのお知らせなし。

 

神戸芸術工科大学

業は通常通りだが、学生の被害状況の確認を実施。ただし、文章中には安否確認とあり。被害状況、安否確認の両方を大学が主体となって行っているのか、学生が申し出るのか、被害があった際の窓口設置なのかがちょっとつかみづらい。

 

梅花女子大学

授業は通常通り実施。「全学臨時休講措置に関する取り扱い」に従ってと明記。できればお知らせ内に取り扱いへのリンクがあるとなお親切か。発信者が学長である。

なお休講措置の取り扱いの文章を見てみたが、「原則として構内への立ち入りを禁止し、図書館を含む学内施設の使用を中止する」と明記。また休講措置のページのURLが「cancel」であった。

 

阪南大学

大学での震度、キャンパスでは特に大きな被害情報は入ってないという報告。今後の注意喚起と被害にあった場合の連絡先を明記。こちらも学長発。

 

京都嵯峨芸術大学

電車遅れの注意喚起。被災があった場合の連絡先が明記。

 

大阪学芸高等学校

『生徒手帳に記載の「非常変災時の登校について」をご参照ください』とあり、なおかつおそらく手帳にも記載があると思われる、電車運転見合わせの際の対応が明記されている。生徒手帳のような、わりと携帯品があるとこういうときに便利だと思いました。本学も10年前ぐらいまで学生手帳なるものがあったようだが今はもうない。また大学生場合、配布しても持ってないだろうなぁ。

なお「修学旅行説明会」と「留学説明会」は開催とあったので、保護者も参加するのかな?通常授業と異なり、イベント実施は余震も考えなければいけないし、延期・中止するのはかなり難しい判断が求められる。

 

大阪学芸中等教育学校

登下校の安全が確保できないため、休校。ある意味、判断が微妙なときは安全第一。こういう判断の仕方も大事。

 

関西大学

2時限までを休業。「交通機関のストライキ・台風等に伴う授業の取り扱いについて」内規に基づき対応。4月5日に内規がアップされているのは、ちょうどその週末に爆弾低気圧などの暴風対応があったからそのタイミングで更新?

 ○関西大学図書館

 

大学の方と連動して図書館ホームページにも情報を掲載。図書館も第1時限、第2時限は休館し、13時より開館。関西大学博物館の方は特にお知らせは出ていなかった。

 

 

関西学院大学

神戸三田キャンパスは全日休講。「大学学部の授業・試験実施に関する警報発令及び交通機関ストライキの場合等の取扱要領」に基づき。ただ神戸三田キャンパス 図書メディア館の方ではアナウンスなし。

キャンパスが複数ある時は、まずは情報を相互にちゃんとかわし、判断をどこでやるかを明確にしておかないと、タイムロスが発生するので、それ相応の対応があって大変そうだ。

 

神戸学院大学

休講。発信は教務センター所長。見出しは「交通機関運行停止に伴う休講について」で、説明文も地震への言及なし。

 

関西国際大学

休講。教務課学生課から個別に休講と被害情報の連絡について情報発信。それぞれの参照リンク等なし。

大学として一本化、またはリンクがあった方が見る側の見落としを防げると思う。

 

大塚国際美術館

通常通り開館。徳島県鳴門市だが、淡路島の目と鼻の先。(アクセス)こちらはTwitterのアカウントでも、やってるかどうか問い合わせが多いので、やってますとツイートしていた。無事であれば、無事と発信することが大事だなという事例。

 

日生学園 第三高等学校

「生徒・学校ともに影響なく、平常通り活動しております。ご安心ください。」と、こちらも平常運転のアナウンス。特に高校ということで保護者向けにしていると思いますが、ターゲットを見据え、どういう層が、どういう情報を欲しているかを考えるのは大事。

 

清風学園

臨時休業。また、すでに登校した生徒は出席を確認し下校。

地震発生からだいぶたっているので問題ないが、東日本大震災の時も含め、大きな地震の場合は余震や交通網の乱れがあるので、学生を帰すか、学内に留めるか判断する必要がある。ある程度、事前に考えておく必要がある。

 

兵庫県の被災状況

淡路文化会館で、書棚の倒壊の記載あり。その他にも渡り廊下つなぎ目のずれ、ガラス破損、ボ イ ラ ー室水漏れ、調理室の食器破損。

県立大学で、渡り廊下と建物のつなぎ目にズレ、空調故障。

私立学校、柳学園で壁タイルにひび割れ、水道管の破裂により水漏れ。関西総合リハビリテーション専門学校、内壁に数カ所のひび割れ、グランドの一部、花壇等にて液状化による水・泥の噴き出し。

文化財施設、金天閣(洲本市八幡神社)で漆喰壁亀裂、石造十三重塔(淡路市:引摂寺)で上部3層が落下、旧原家住宅(淡路市:北淡町歴史民俗資料館)で屋内土壁剥落。

 

本当は被災状況を書く予定ではなかったのですが、兵庫県被災状況まとめは他県に比べ情報が累積されていてわかりやすかったです。ただニュースでよく出ている淡路市の津名図書館が載ってないような?

 

今回、いろいろと見て思った点のまとめ。

  • 自然災害や交通網が乱れた時の対応ルールを作り、公開しておく。
  • 大学トップページだけでなく図書館など、できるだけ情報発信している箇所すべてに記事を掲載する。
  • 緊急時のお知らせは、発信時間、情報を足す場合は上書きではなく追記、関係情報へのリンクなどを心掛ける。
  • 発信者情報、何かあった場合に大学へ連絡する際のの連絡先を明記。
  • 平日、土日、夜間など時間帯ごとの対応を考えておく。特に土日や夜間など職員が、学内にいない場合の対応。
  • 情報を流すだけなのか、大学から個別に連絡するのか、学生から情報を求めるのか、ルールを明確にしておく。
  • 新しい年度を迎えたこともあり、新入生や新入職員などへの防災教育の必要性。また避難経路や、防災グッズの見直しや確認。
  • 小さいことだが、休講、休校、休業、どういう表現にするか組織として考えておく。
  • 大学での震度、被害状況が書いてあると、利用者や所属者への説得力が増す。
  • 一定以上の震度があった際は、影響がなくても、大丈夫なときは大丈夫という。特に遠方の保護者は心配しているはず。

最後、本当に雑感になってしまいましたが、あらためて地震対策について考えていきたいと思います。