九州国立博物館が出版している絵本
2011年に通信で学芸員資格を取得したのですが、博物館実習はかねてから希望していた九州国立博物館に実習へ行くことができました。むしろ、九博で実習がしたくて学芸員資格を得たと言っても過言ではありません。
実習では座学や実際にものを扱った実習などもありましたが、実際に利用者サービスにあたることもありました。特に九博には「あじっぱ」という、アジアの様々な民族衣装やおもちゃなどを通じて、アジアの文化を直に楽しめる無料の体験施設があります。そこでは定期的に職員による実演やイベントなども行われているのですが、実習生もそこで読み聞かせのようなイベントを担当しました。
その時に使った絵本がこちら。
- 作者: 九州国立博物館
- 出版社/メーカー: フレーベル館
- 発売日: 2005/10
- メディア: 大型本
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この資料を紹介しているHPがありました。
- 第2回 5月10日 南蛮屏風~大きな世界への小さな“窓”(RKB 九博のたからもの)
- 「文献案内 九州国立博物館編『きゅーはくの絵本②南蛮屏風 じろじろ ぞろぞろ』」(藤原重雄、『東京大学史料編纂所附属画像史料解析センター通信』33、2006年4月)
- 九州国立博物館の絵本「じろじろぞろぞろ」(理乃の福岡便り)
南蛮貿易の様子を扱った内容なのですが、実習では絵本に加え、作品中に出てくる図柄と同じ巨大な屏風絵、南蛮の人たちの衣装などを使って、読み聞かせのような、ブックトークのような体験型なやりとりを子どもたちと行いました。大学図書館では全くこの手のサービスは行わないので、ほかの学生の実習生と同様に手探りで実施しました。いまとなるといい思い出です。
九博ではこの他にもシリーズでいくつか絵本を出しています。九博の収蔵品をもとに、職員も企画編集に関わっているところがポイント。
- 作者: 九州国立博物館
- 出版社/メーカー: フレーベル館
- 発売日: 2005/10
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- 作者: 山崎克己
- 出版社/メーカー: フレーベル館
- 発売日: 2006/06
- メディア: 大型本
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- 作者: アーサービナード,長野仁,Arthur Binard
- 出版社/メーカー: フレーベル館
- 発売日: 2006/11
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- 作者: 九州国立博物館
- 出版社/メーカー: フレーベル館
- 発売日: 2007/03
- メディア: 大型本
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- 作者: 松原裕子
- 出版社/メーカー: フレーベル館
- 発売日: 2008/03
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- 作者: つだかつみ
- 出版社/メーカー: フレーベル館
- 発売日: 2008/03
- メディア: 大型本
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- 作者: 九州国立博物館
- 出版社/メーカー: フレーベル館
- 発売日: 2009/04
- メディア: 大型本
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- 作者: 画工舎
- 出版社/メーカー: フレーベル館
- 発売日: 2009/06
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- 作者: 石丸千里
- 出版社/メーカー: フレーベル館
- 発売日: 2009/10
- メディア: 大型本
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このシリーズの詳細は出版社さんのサイトが詳しいです。
- きゅーはくの絵本シリーズ 九州国立博物館×フレーベル館 (フレーベル館)
- 九州国博の「きゅーはくの絵本」 シリーズ10冊目発刊 読み聞かせなど新企画も(西日本新聞)
- 九州国立博物館 | 刊行物情報(九州国立博物館) ←ページの下の方に絵本あり
- みやげMANIAX Part2 太宰府限定(TRCデータ部ログ)
あと2012年2月11日に開催された「第145回 ビブリオバトル 嵐電の乱 -京都図書館情報学学習会 VS. ku-librarians」に参加させていただいた際、ちょうどチャンプ本に輝いたのが、このきゅーはく絵本の『おおきな博物館』でした。自分も参加していたのですが、まさか京都で九博の絵本が題材に選ばれチャンプ本になるとは夢にも思わず、ビックリしたと同時にとても嬉しかったのを覚えています。嵐電の乱の会の詳細はこちらでどうぞ。
- 第145回 ビブリオバトル 嵐電の乱 -京都図書館情報学学習会 VS. ku-librarians(ku-librarians: 図書系職員勉強会)
- ビブリオバトル 嵐電の乱 ―京都図書館情報学学習会 VS.Ku-librarians(Togetter)
- 学習会記録(第191回)(京都・図書館情報学学習会記録)
絵本や郷土資料を出版することは、その土地の文化などを伝えていくうえで大事なことですが、いかに活用して親しむ機会を作っていくかも、さらに大事だなと思った次第。とりあえず私もブログで地元九州や大宰府ネタなども今後取り上げていきたいと思います。