大学図書館における台風等による臨時閉館の備え

 

以前より、大学や図書館が臨時閉館するタイミングに疑問に思うことがあり、昨年の台風や今年4月の爆弾低気圧、6月の台風の時の動向をあらためてまとめてみました。奇しくもちょうど台風シーズン到来。今後の備えの参考に。しかし週明け月曜朝ってのは判断が難しいですね・・。

もちろん明確な基準を設け自組織で対応するに越したことはありませんが、どうしても他機関の動向も気になるところ。

ということで、大学や図書館、公共施設などについて、閉館基準等を定め公開ているところをネットで検索してみました。もちろんこれら以外にもたくさんあると思いますが、googleで検索してわりと上位にでてきたものです。

 

(なんとなく北から南の順に)

<東北・関東>

<東海>

<近畿>

<中国・九州>

少し上記までの例とは異なりますが、小学校や塾などは、対象が子どもに限られ、保護者の心配も多く、より基準が明確なのかもしれません。以下、検索で見つかった一例です。

あとこちらは、運営側の苦悩というか実情がよくわかる館長のメッセージ。

 

と、調べる前は九州地方の情報がすぐに出てくると思ったのですが、ざっと見た感じ近畿・東海地方が集中しているのと、内容が具体的でしっかりしているのがよくわかります。

雪国だと雪は当然みたいに、九州だと台風対応が日常すぎて、あえて前面に押し出してないのかな?また近畿・東海は伊勢湾台風等の過去の事例や治水事情などが関係しているのかなど、自治体や組織の防災意識の差みたいのがあるのか、興味深いところです。

あと関東でも多摩地域などは降雪についても記載があったり、地域特有の気象状況も念頭におく必要がありそう。

また近畿・東海地方は主に暴風警報を基準にしているところが多いですが、関東圏は電車の運行情報を基準にしているのが多い印象があります。ただ、電車が不通の場合閉館という基準は防災体制としてどうなのでしょう?

そもそも足となる公共交通機関が動けないと判断するぐらいだから、その決定を待って閉館を判断すると、時すでに遅し、身動きがとれません。もし開館中であれば、むしろ閉館せずに利用者等を待避させた方がいいように思います。

何より学生や利用者、スタッフの安全第一かつ最優先されるべき。

 

他機関の情報に頼る、2次情報を待ってからの判断では遅いので、できるだけ気象庁等の発表情報をもとに自組織で判断できる体制づくりが必要だなと、震災時もそうでしたが、普段からの非常時体制のあり方について考えさせられます。

運営側向けの情報ですが、台風等のリスクに関係ある情報がいくつかまとめれらていて便利なサイトを案内。だいたい以下のトピックあたりは目を通しておきたいですね。

  • 国立大学リスクマネジメント情報
    • 2012(平成24)年5月号<特集>「竜巻被害と保険適用」
    • 2012(平成24)年3月号<特集>「通学途中の事故」
    • 2009(平成21)年4月号<特集>大規模地震等に備える消防計画
    • 2008(平成20)年11月号 <特集>雷被害とリスクマネジメント
    • 2008(平成20)年10月 創刊号 <特集>台風、集中豪雨とリスクマネジメント

あと最近はTwitterでの情報発信もニュース速報的には便利。 特に移動中の学生など、簡単に情報を拾いやすいように思います。

ということで、Twitterを活用し情報発信してる図書館の情報収集には以下のリストが参考になります。googleで情報収集用の検索式など設けておくのも有効ですね。

 

あと6/19の台風の際、東北大学図書館のはぎのすけのつぶやきが、同業者的には大変興味深かったですね。所属の利用者的には関係ない情報かもしれないけど、もしかしたら他館の情報を交えることで、早めに閉館することへの納得感が増している感があるかも。

 

 

以下、個人的に過去の台風や爆弾低気圧などの際に、お気に入りに入れていた各館のつぶやきを閉館時間順に並べてみました。

 

2011年09月21日(水) 台風15号

 

この時は勤務先は12時閉館と判断が早かった。が、以降が・・。

 

2012年04月03日(火) 爆弾低気圧 

 

ちなみにこの日の勤務先は17時で閉館。帰る際は時すでに遅しということで、強風にあおられながら帰宅。チャリ通で10分の距離ですが、びちょびちょかつ傘も見事に折られました。(^_^;)

 

この時の爆弾低気圧は個人的にすごい衝撃的で、台風以外でもこんだけ雨風すごいのかと。ということで、いくつかレポートを調べたのでメモ的に張っておきます。

  • いろんなところの開館情報-Togetter

     

    ちなみにこの時の勤務先の閉館は21時・・。自分が帰ったのは少し前でしたが、やっぱりびちょびちょでしたね。(^_^;)