図書館総合展in熊本　バスツアー福岡コース(1) BIZCOLI（ビズコリ）

1月末、図書館総合展in熊本の前日、九州地区の図書館を巡るバスツアーが開催され、不肖ながら、福岡コース（福岡空港→BIZCOLI→九州大学附属図書館伊都図書館→小郡市立図書館→熊本駅周辺）のガイドを務めさせていただきました。以前のエントリーで見学先図書館に関する参考文献を取り上げましたので、実際の見学報告をしたいと思います。

今回は1カ所目のBIZCOLI（ビズコリ）について。BIZCOLI自体は、昨年8月に加え、9月のLifo九州第5回どんたくミーティングツアーで見学させていただいたので、コースの中では一番ちゃんと説明ができたかも。(ちゃんと伝えられたかはわかりませんが・・)

BIZCOLIは、九州の経済情報を扱うシンクタンクの財団法人九州経済調査協会により運営が行われている。九州経済白書や九州経済調査月報等の定期刊行物を発行しているだじけでなく、福岡の新聞を見ると、たいてい九州経済調査協会による記事が載っており、九州の経済情報を知るうえで非常に重要な機関である。またBIZCOLI内には、専門図書館協議会九州地区協議会の事務局も置かれており、九州地区の専門図書館の中心的な役割も担っている。

なおBIZCOLIの名前の由来は、「ビジネスとコミュニケーション」をコンセプトとした会員制ライブラリーBIZCOLI（BIZ COMMUNICATION LIBRARY：ビズコリ）とのこと。会員制ビジネスライブラリーとして2012年4月にオープン。「九州における知の集積・交流・創造拠点」を目指し、以下のコンセプトにより運営されている。

「知の集積」　BIZCOLIは、ビジネスに活きる情報を提供する場です。
「知の交流」　BIZCOLIは、意欲的なビジネスパーソンが集い、人脈形成を促す場です。
「知の創造」　BIZCOLIは、新たなビジネスを育む場です。

経済関係の専門書や専門誌、統計資料等の20万冊を所蔵。デザインに凝った作り、魅せるディスプレイが素晴らしく、セミナーや懇親会が開催できる交流ラウンジや会議室、書斎のように利用できる半個室デスクなどもあり、アイデア創造型の図書館だと思います。（案内パンフレットにも「人がつながる、アイデアが生まれる会員制ライブラリー」とあり）

会員制ライブラリーだと六本木ライブラリー、ビジネスライブラリーだとジェトロビジネスライブラリーが有名だと思いますが、両方とも実際に見学したことがなかったため、比較しながらの説明ができなかったのが悔やまれるところ。やはり行ける時に行っておかないとだめですね、大いに反省。逆に前身の九経調経済図書館は閉館になるギリギリに見学することができ、少しバックボーンとなる知識を得られたのは良かった。

やはり経済の専門機関により運営されていることで、ライブラリー機能部分の情報の信頼性が武器といえる。日頃の情報収集や専門員の持つ情報など、灰色文献的な情報も展示やイベント開催などの場で活かされている気がします。また九州地方をメインとする賛助企業・会員にとって、BIZCOLIを通じた交流にも期待感があると思う。実際、多くのセミナーや交流会も行われている。メルマガに登録するとイベント情報や九州地区の経済情報が送られてくるのでお勧めです。

説明するより写真を見ていただいた方がその素晴らしさが伝わると思うので、いくつかご紹介したいと思います。

こちらが建物入口。地下鉄七隈線「渡辺通駅」とビルが直結しているのでアクセスも便利です。

入口前。

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入口から入るとすぐに空港ラウンジのように新聞や雑誌が置いてあります。

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高級感のある家具と、おしゃれなロビー。

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交流ラウンジ。全体がおしゃれ。初めて訪問した際は取材の場として使われていました。確かに対談やろくろ回しが似合いそうな場所です。

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情報検索ゾーン。日経テレコンなどの検索用PC。

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おしゃれなカウンターと壁面のウォール。新燃岳の灰を含んでいるそうです。バーカウンターの中には冷蔵庫もあり、セミナー後にお酒も交えた交流会も実施しているとのこと。置いてあるビールなどもおしゃれな瓶、ラベルのものを選んでいるそうです。

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コーヒーもいろいろ比較しておしゃれなものを採用。

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交流ラウンジの「壁から飛び出た本」は、ブックディレクターの幅允孝さんによるセレクション。（BACHさんのサイトのBIZCOLI紹介）

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イベント時にはスクリーンが降りてきます。

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この時はカウンターや窓際を使って九州北部豪雨に関する展示がしてありました。

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「知の回廊」にある九州各県に関する資料展示。福岡と熊本の例。

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ここでもくまモン！！

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九州の主な日本一企業の紹介。

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企業の記事や現物の商品も使った展示。

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九州の元気な企業を紹介する「ぐっ！ジョブ～九州ゲンキ主義経済～（TVQ九州放送）」の動画も。熊本に本社のある自動書庫や移動書架の金剛さんも過去に放送。なお「ぐっ！ジョブ」はCSのインターローカルアワーの無料放送で見ることができるので、BS/CSが視聴できる環境がある方はぜひご覧いただきたい。

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ビジネスパーソンが一度は読んできおきたい書籍。

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「知の森」ゾーンの閲覧席とおしゃれなシェード。

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各種閲覧席の椅子もこだわり抜いてチョイスしたそうです。おしゃれだけでなく、座り心地も抜群！

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マイデスクゾーン。こちらはさらに1時間100円の有料施設。とても落ち着いた環境でじっくり調べものや勉強ができます。

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十分におしゃれかつハイソな環境が用意されているのがお分かりいただけたのではないでしょうか？

なお会員料は、平日 10:00〜18:00　9,000／月、平日 17:00〜22:00　6,000／月、平日 10:00〜22:00　12,000／月、土曜日定期利用　2,000／月となっています。ほかのシェアスペースなどと比べても、この施設や資料群を考えると比較的安いと思います。

平日仕事をしている人の場合、平日夜と土曜利用で月8000円です。また賛助会員企業の社員の人の場合は6000円。この金額でもちょっと高いと思う人は、ビジターの1回利用、平日夜1700円、土曜2000円での利用もありかと。インターネットカフェやいわゆるカフェなどで長居して勉強するにしても、それなりにお金かかりますし、周りの音や一般客、施設環境を考えると、断然こちらの方が落ち着いて作業がはかどるはず。福岡市内の近隣企業であれば、賛助会員に入ることで福利厚生として社員に提供するというのも１つの還元方法だと思います。見学も可能なので、興味のある方はぜひ一度見学に行かれてみるといいと思います。いづれにせよ、こんな施設がある福岡が羨ましい。

以下、BIZCOLIについて言及のあるサイトをまとめてみましたので、興味があるものがあれば覗いてみてください。