大学グッズとオンラインショップについて考える
最近、いろんな大学の見学やら視察をしていて、図書館以外でよく訪れるのは学食と売店。図書館、PC教室、学食は授業以外で使う場所として重要なので、できるだけ覗くようにしています。
きっとこの3か所の使い勝手、居心地の良さは学生満足度を上げるのに重要。あとデパートなんかはお客様満足度を上げるためにまずトイレから手をつけるといいますので、トイレがきれいかどうかも必ずチェックします。
実際に売店に寄ってみると、くまモンをはじめ最近のゆるキャラブームもあり、大学オリジナルキャラ、大学オリジナルグッズもよく目にします。なかでも巨大なものはインパクトが強いです。以下、これまでに遭遇した着ぐるみ?さんたち。
秋田の国際教養大学のONE(ワン)くん。明らかに靴がありますww
専修大学のセンディくん。ライオンちゃんとのコラボが見てみたいです。
筑波大学図書館のがまじゃんぱー。スリムなので機敏そうです。つくば市の東大通りあたりを超絶ダッシュしてるのを見てみたいです。
大正大学のT-DUCK。子どもがつんつんしてました。T-DUCKの大きさはこちらで確認を。
・大正大学 アドミッションセンターからのお知らせ(入試関連情報)
また最近初めて大学グッズ売り場で知ってインパクトが強かったのが、早稲田大学のワセダベア。漫画家の弘兼憲史氏(1970年法学部卒)の作品だそうです。どことなくタイムボカンシリーズに出てきそうな感じです。
・WASEDA BEAR(ワセダベア-)(早稲田大学 - 早稲田エピソード)
あとグッズで知ったのが國學院大学の「こくぴょん」。大学イメージとちょっとかけ離れていたのでギャップにビックリ。なんともかわいらしいキャラクター。
・國學院大學マスコット「こくぴょんグッズ」のご案内(國學院大學生協)
その他にもたくさんの着ぐるみやキャラがいるので、詳しくはこちらを参考に。ちなみに「なっきょん」からスタート。同志社大学の「弁慶くん」もなんだかすごい・・。
ちょうど早稲田のグッズ売り場の種類の多さと洗練されたデザインを見て、帰宅してオンラインショップを覗いてみたのですが、これまたサイトがしっかりしていてビックリ。他の大学はどうなんだろうと幾つか調べてみました。
業務委託?
とにかくサイトの作りがしっかりしてます。 ワセダベアのキャンバススポーツバッグはなかなかのインパクト。個人的には大学周辺のマップがプリントされた早稲田マップマグカップがいいなぁと。ブラタモリ的な感じ?
大学直営?
慶應の方は若干動作が重い?東大は女性用の化粧品メーカーのようで予想以上におしゃれ。
大学の関連会社が運営
- 明治大学(株式会社明大サポート)
- 立教学院(学校法人立教学院 事業部)
- 法政大学(株式会社エイチ・ユー)
- 専修大学(株式会社専大センチュリー)
- 帝京大学(株式会社帝京サービス)
- 創価大学(株式会社創学サービス)
- 武蔵野大学(武蔵野大学アソシエート株式会社)
- 東邦大学(株式会社東邦キャンパスサービス)
- 東海大学(東海教育産業株式会社)
- 立命館大学(株式会社クレオテック)
- 西南学院大学(株式会社キャンパスサポート西南)
明大は本当に楽天ショップのような作り。しかし各大学ともいろんなグッズがあるものですねー。
生協が運営
- 北海道大学(北海道大学生活協同組合)
- 東北大学(東北大学生活協同組合)
- 東京大学(東京大学消費生活協同組合)
- 早稲田大学(早稲田大学生活協同組合)
- 慶應義塾大学(慶應義塾生活協同組合)
- 國學院大學(國學院大學生活協同組合)
- 東京農業大学(東京農業大学生活協同組合)
- 東洋大学(東洋大学生活協同組合)
- 横浜国立大学(横浜国立大学生活協同組合)
- 神奈川大学(神奈川大学生活協同組合)
- 名古屋大学(名古屋大学消費生活協同組合)
- 京都大学(京都大学生活協同組合)
- 同志社大学(同志社生活協同組合)
- 同志社女子大学(同志社生活協同組合)
- 奈良女子大学(奈良女子大学生活協同組合
- 関西学院大学(関西学院大学生活協同組合)
- 大阪大学(大阪大学生活協同組合)
- 九州大学(九州大学生活協同組合)
おそらくこのパターンが一番多いはず。
校友会・同窓会による運営
卒業後も継続して大学のPRを行っていくことができそう。
企業とコラボ
いまはこういうコラボもあるのですね。探せば他にもいろいろありそう。 商品開発自体のコラボはいっぱいあるので、いつか追っかけてみたいところ。
ミュージアムショップ
大学では博物館や美術館があるところもあり、ミュージアムショップを置いているところもあります。サイトに力を入れているところもあれば、大学グッズ同様の所もあり、若干もったいないですね。一般のミュージアムショップを参考にすると改善点が見つけやすいかも。
- 東京藝術大学(芸大美術館ミュージアムショップ)
- 龍谷大学 (カフェ・ショップ|龍谷大学 龍谷ミュージアム)
- 玉川大学・玉川学園(刊行物、ミュージアム・ショップ)
- 明治大学(ミュージアムショップM2)
- 東京農業大学 (「食と農」の博物館 ミュージアムショップ )
大学グッズ、キャラクター関係の情報
- 大学生協で買える!オリジナルグッズのご紹介|大学との協力|全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)
- 大学グッズ行脚
- 2010/05/18 大学のキャラクターがすごいことに。。(これでも大学職員のブログ)
- 2011/08/18 大学キャラクター&グッズで憧れの大学を身近に について考える(大学を考える)
関連文献
大学グッズ販売や大学事業展開で最近は子会社の存在もかなり大きくなっています。そこらへんも少し勉強していきたいところです。内容は見ていませんが、ここらへんから読んでみたいところ。
- 谷口邦生.早稲田大学における関連会社を活用した職員人材育成 ,私学経営,(438),21-26,2011-08-00.
- 鈴木敏明・石井光夫.同窓会および校友会等の友愛組織の学生募集への関与に関する調査研究--私立大学・短期大学における状況,大学入試研究ジャーナル,(19),127-132,2009-03-00.
- 寺﨑昌男.私の私学考(321)大学改革と同窓会・校友会,私学経営,(448),4-10,2012-06-00.
- 伊藤昭.立命館大学における子会社活用について (特集 財務戦略を考える),大学マネジメント,5(2),15-17,2009-05-00.
- 早乙女徹,芝浦工業大学における子会社の活用について (特集 財務戦略を考える) ,大学マネジメント,5(2),18-22,2009-05-00.
感想
グッズもキャラクターも大学を身近に感じてもらうきっかけ。せっかく作ったならしっかりPR、広報していかないともったいないなぁと。そのためにはグッズを作ったり、ホームページで掲載したり、オープンキャンパスで活躍したり、グッズを売る場合はサイト作りもとても重要。戦略だけでなく、技術や経営センスも求められるはず。たかがキャラクター、されどキャラクター。ということで、今後も大学を訪問した際は売店などで要チェックしてみたいと思います。