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福岡共同公文書館に行ってきました!

先月末の1月26日(土)、ダイトケン福岡支部の例会にオブザーバー参加してきました。目的地は福岡共同公文書館。私もよく間違えるのですが、福岡共同公文書館ではなく福岡共同公文書館。県のHPにも情報あり。

福岡共同公文書館(http://kobunsyokan.pref.fukuoka.lg.jp/)

2012年(平成24年)11月18日にオープンしたばかりのできたてほやほやです。施設はそりゃもう新しくてキレイでした。公式HPに「福岡共同公文書館は、福岡県と県内全市町村(政令市である北九州市、福岡市を除く。)が共同で設置・運営する公文書館であり、このように県と市町村の共同による公文書館は全国で初めての取組です。」とあるとおり、初めての共同運営方式ということで注目されています。施設に関する情報は以下を参照。

 

肝心の見学会の様子はTogetterをご参照ください。(笑)
http://togetter.com/li/454851

 

かいつまむと以下のような特徴。

  • 福岡県と県内58市町村で共同運営。(既に公文書館機能を有する福岡市、北九州市を除く)
  • 文書保存庫 2,516㎡ 県文書約21万冊、市町村文書約67万冊(30年分)の歴史公文書等の収蔵が可能
  • 明治以降の公文書(歴史公文書)及び行政刊行物を対象
  • 県職員、組合職員(市町村からの派遣職員)及び嘱託職員で構成
  • 県と組合から併任発令を行い、組織の一体性を確保
  • 文書保存庫は夏期25℃・冬季22℃、湿度55%RHで管理。
  • 県所有の土地、増築のできる土地の大きさ、アクセスの利便性などを考慮し建設地を決定。

 いくつか写真をはっておきます。

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公文書館の設備にどういうものが収まっているのか気になります。図書館も参考にできそうな以下のものについて、入札説明書をみつくろってみました。他も気になる人は頑張って入札情報を調べてみてください。

 

共同運営について

共同運営については、人・モノを集中管理でき、コストを抑えられるメリットもあるとは思いますが、逆にその分担をどうするのか。自治体によって資金も人材もバラつきもありますしね。また業務に馴染んできたころに、任期により人が異動することもあるでしょうから、人材育成や業務の積み重ねがどうなっていくのか大変気になるところです。

そんななか、ちょうどいま非常勤嘱託韻を募集しています。


平成25年度福岡共同公文書館非常勤嘱託職員を募集します

応募条件は次の要件をすべて満たす者となっている。

ア 以下に掲げる司書資格、学芸員資格等いずれかの専門知識や技能を持つ者

  • 「司書」の資格を有する者
  • 「学芸員」の資格を有する者
  • 政治学、行政学、法学(日本近代法制史)、歴史学(日本近現代史)、図書館情報学、アーカイブズ学、記録管理学等の分野の科目を履修して大学を卒業した者
  • 行政経験を3年以上有する者

イ パソコンの基本操作(ワード及びエクセル程度)ができる者
ウ 段ボールの運搬作業(台車又は書架への積み降ろし等)に従事できる者
エ 年間を通じて職務に従事できる者

うーん、ア)については本当に幅が広い。いろいろと異論があるでしょうが、司書や学芸員が対象となっていること自体は、MLA連携を願う身としてはちょっと嬉しい。むしろ、行政経験を3年以上こそが、かなり重要視されている気がします。

しかし、段ボールの運搬作業の条件!!これは図書館体操の寄贈された本の段ボール箱を持ち上げる運動に通ずるものを感じる。図書館体操は、公文書館にも通じる?ということで、もう一度図書館体操を確認しましょう!


図書館体操第一【公開ver 01】

ユーザー側としては、史料が一か所にあること自体は便利なのですが、遠方の人にとっては訪ずれるのが大変そう。いずれにせよ、新しい試みなので今後の運営がどうなるか注目したいと思います。ちなみに私の場合は実家がとても近いので便利。いつか郷土史について調べたいと考えているので、関連情報の調査などに利用する機会がありそうです。

 

しかし福岡は九州国立博物館も県(福岡県立アジア文化交流センター)との共同運営だし、福岡市博物館福岡市総合図書館もお隣さん同士だし、物理的にも距離的にもMLA連携しやすい環境じゃないのかな?福岡市総合図書館とか、公文書を扱う文書資料室もあるし、福岡文学資料室福岡市文学館もあるので、ある意味、MLA施設だよなぁ。

 

オープンに関するニュース

さてオープンにあたっていろいろとニュースが取り上げられていました。やっぱり動画ニュースは得られる情報量が違いますね。

 

【RKB】貴重な公文書を後世に~福岡共同公文書館オープン~

 


以下はオープンに関するニュース。


また共同運営ということもあり、各市町村もニュースをリリースしています。なかにはよく見つけられない市町村も・・。とりあえず、いくつかピックアップしてみましたが、ソースは同じでもそれぞれの内容が微妙に違う?(違って見える?)デザインの違いもあるかもしれないけど、どういった見せ方がユーザーにどう印象付けるのか勉強になるなぁと。あとはオープンのニュース以外にも、各市町村が住民に継続的に宣伝やPRしていけるかが、今後の文書館の利活用、運営にも影響していきそう。

 

ブログ

公文書館を見学された方のブログ。元行政職員で現在は議員となっている井上順吾さんのブログは、行政職時代の想いなど綴ってあり大変興味深いです。

 

雑誌記事

福岡の公文書館に関する記事が少しあったので紹介。


国立公文書館の発行する「北の丸」と「アーカイブズ」はHPだとPDF本文が置いてあるが、CiNiiだと本文へのリンクがない。うーん、なんかこの時点でMLA連携が上手くいってない感じ。ほかにもWebで本文公開されている事例はたくさんあるんだろうけど、国の発行するものはもうちょっとうまいことできないんだろうか。白書や統計関係も似たところあるけど。

平成25年1月22日(火)~1月24日(木)に国立公文書館で開催された「平成24年度アーカイブズ研修Ⅱ」でも事例報告がなされた模様。2011年アーカイブズ・カレッジ修了論文報告会では、まさに私向きな「小川翔氏(中央大学大学院博士前期課程)「九州における地方アーカイブズの歩み」」が行われ、大変興味深く報告を聞くことができた。

アーカイブズカレッジは長期、短期ともに以前から興味があって、この報告会自体、一昨年参加したかったが都合が合わず、昨年初めて参加することができた。とりあえず発表の場の雰囲気は私が経験してきた世界とは別世界で、文章の持つ意味、文字面をしっかり追うような場であった。職場の研修制度、在職中に1度使えるのだが、アーカイブズカレッジに使おうかどうか悩みちう。


施工業者の記事。建設に携わる側の気持ちが綴られている。そしてここでも「朝礼時の肩もみ・肩タタキの様子(冬はスクワット運動になる)」の写真を見て、図書館体操を想像。(くどい?)

福岡県地域史研究所の発行している『福岡県地域史研究』『県史だより』は多くの地元史料に関する記事があっておもしろい。(内容理解はまだまだですが・・) ただ、どちらも雑索にも採録されていないので、CiNii等で検索できないのがもったいないところ。せめてCiNii Booksへのリンクだけでも貼っておきます。

 ・福岡県地域史研究(AN10207148)

 ・福岡県地域史研究所県史だより(AN10145539)

 

福岡県地域史研究所は、2011年3月末日をもって閉所というのが残念であるが、2011年7月30日に地域史料研究会・福岡 が発足している。こちらで『研究会報』が発行されているので、今後はこちらに注目したいと思います。

 

全国の公文書館へのリンク

全国の公文書館へのリンク集。図書館や博物館と比べると数は少ないですが、今後少しづつ増えていくでしょうし、扱う対象が違うだけで建物やサービスの軸は図書館とそう変わらないと思うので、図書館関係者には公文書館にも足を運ぶことをぜひお勧めしたい。特にバックヤードツアーや講習会などやってるときは狙い目です。個人的には公文書の搬入口と選別(仕分け)作業場が特殊でおもしろいなと思います。