大学図書館とスマートフォン

最近、すっかり周囲はスマートフォン所持者ばかり。特に図書館業界のスマホ率は相当高いような気がします。というところから、「図書館等のスマホ対応はどうなっているのだろう?」と、少し疑問に思い調べてみました。ただ、調べていくといろんな疑問点が出てきて収集がつかなくなったので、今回は蔵書検索に的を絞ってみました。

 

業界情報ということで、まずはやはりカレントアウェアネス・ポータル(http://current.ndl.go.jp/ 以下カレント)で情報収集してみました。以下は海外の動向。(過去の記事なので、本文中のリンク切れが一部あります)

アメリカでのiPhonewikipedia)の発売が2007年6月29日、3Gが2008年7月11日に日米で販売開始されているので、iphoneが普及するにつれ、まずWorldCat、Googleあたりが先進的に開発をはじめ、2009~2010の間にアメリカでスマホ対応が進み、2011年にはインフラとしてスマホ対応の必要性が求められ、そして各国へ・・という状況でしょうか。

 

国内の状況

では日本ではどういったところがスマホ対応しているのか、以下、自分で把握しているところです。できるだけ導入の時系列順に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 うーん、こうやって並べてみると思ったより少ない?でも携帯サイト(モバイルサイト)を運用しているところは多いので、ある意味、スマホ対応と言えなくはない気もします。とはいえ、今後はやはり増えていくでしょうね。あとはデザインがみんな似ているのが気になるところ。何か共通のサービスを使ってたりするのかな?同じ業者?オープンソース

 

それにしても京大は方々でニュースが出ていて、あらためて注目度の高さを実感しました。逆にリリース等の情報が上手く発掘できなかった図書館もあり、自分の検索力の弱さを棚に上げつつも、まだ運用例が少ないだけにもっとPRすればいいのに、なんて思ってしまいました。あと自戒を込めて、サービス展開した際はしっかり日付入りでニュースリリースせねばと・・。

 

あと気になったのは、九大の採用している、「レスポンシブWebデザイン」。スマートフォンやPCなど、アクセスしたデバイスにあわせて自動的に最適化されたデザインが表示される仕組みとのこと。カーリルや静岡県の横断検索も同じ仕組み??

利用者はPC版と同じURLを意識せずにアクセスできるので便利そうです。今後このような仕組みが増えていくのでしょうか?林さんもこう仰ってます。

 

まぁ自分自身はウィルコムのちょっと微妙なスマホを使っていて、こういうサイトを使えず、勤務先では携帯版すらサービス提供ができていないので、他のところはどういう計画とかあるのか気になるところ。実際、スマホサイトや携帯サイトのアクセス数とかどうなんでしょう?どこか統計など使ってレポートを出してるところないかな?(内部資料としては持っているのでしょうけど)

 

大学生のスマホ利用状況

少なくともスマホの利用者は年々増えており、大学生に関していえば今後ますます増えていくでしょう。職員や教員も学生との情報格差が広がらないよう、何とか食らいついていきたいところです。最近はあまりニュースにならなくなりましたが、1~2年前は学生へiPhoneiPadの配布などが注目されました。

 

大学生の実際の利用状況に近いアンケート等には以下のようなものがあります。(アンケート母数が少ないものもありますので、その点ご注意ください)

 

特に就職活動する学生の所持率は高いですね。しかも女性の所有率が高い傾向にあります。普段、大学でも女性の方が就職活動の準備やイベント参加が多く熱心なので、スマホの活用についても積極的なのかなという印象。

 

高校生のスマホ利用状況

高校生のスマホ所持率もかなり増加しています。高校生はまだ伸び代があるので、来年にはさらに所有率が伸びそうです。またSNS利用率も増えているので、大学にとってはTwitterfacebookを使った広報活動も今後重要になってきそうです。

 

スマホのシェアと今後の予測

しかし若者のiPhone人気はすごいですね。ただ、販売的にはAndroidが優勢のようです。

いづれにせよ、販売や出荷台数は、スマートフォンは右肩あがりのカーブを描いており、あと数年は右肩上がりが続きそうです。

 

とりあえず長くなってしまいましたが、スマホについてはいろいろと考えさせられます。サービス提供する側としては、スマホ対応、またスマホを通してユーザーが使っているサービスなども視野に入れておく必要があるなと。自身もスマホ難民に近いところがあるので、今後どうしたものか・・。