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私大職員(図書館)への就職活動を考える

大学 就職活動

以前、図書館への就職活動というエントリを書きましたが、自分の体験をふまえつつ、今の自分が私大職員(図書館)に絞って就職活動するなら、この辺をチェックするかなぁ、というところを書いてみようと思います。現役の頃だと全く視野に入れてなかったですが、今なら大事に思う点。少しでも就職活動をする人の参考になれば幸い。なお、図書館志望の人が私大職員を視野に就職活動することを前提としています。

 大きく以下の4点にわけて考えてみます。

  1. 自己分析&就職希望先の洗い出し
  2. 求人情報の情報収集する
  3. 大学の詳細な情報収集をする
  4. 図書館の情報収集

 

1.自己分析&就職希望先の洗い出し

当然といえば当然ですが、まずは自己分析を行うことが大事。特に私大職員の場合、図書館専属の職員募集をかけるところはほぼ皆無で、いわゆる事務職員として採用され、図書館以外にも配属される可能性があるところがほとんどです。また全国数ある大学の中から、なぜその大学に就職したいと思うのか、自分が大学の業務のどこに興味を持っているのか自覚すること。ポイントとしては、図書館以外でも働きたいと思えるところ、図書館以外でもやっていけると思う魅力があるかどうかなど。

この洗い出しの際に便利に思うのが、高校生向けの大学案内。学生に対してどういう教育をしているかがわかりやすく書いてあります。ぜひ興味のある大学については資料取り寄せなどで目を通したい。進学サイトなどいろいろと大学案内を載せているサイトはいろいろとありますが、個人的には「Benesse マナビジョン(http://manabi.benesse.ne.jp/daigaku/)」が情報量も多くておススメです。

 

 2.求人情報の情報収集する。

まずは過去の求人状況を確認する。毎年募集がある大学なら、その時期を待てばいいが、不定期な場合は直接人事部に問い合わせる。しっかりとした採用計画があれば、その時点での情報がわかる。個人的には中途募集を毎年定期的に行えている大学は採用計画がしっかりしているイメージ。ただし、私大の人員はギリギリで回しているので、急な退職者が出た場合など、補充的な募集が1月以降に出ることも多い。下手すると春先まであるのがこの業界なので、本命については常時チェックすることが大事。私が知っている一番遅い採用は3月末に試験を行い4月途中から勤務というケース。

 

 3.大学の情報収集する。

大学選びや採用試験の備えにもなるが、興味を持った大学についてはさらに突っ込んで調べる。最近は大学の情報公開も求められており、ホームページである程度の情報は調べられると思いますが、あくまで大学側からの情報発信なので、一定のフォーマットで比較しやすい外部評価も活用したいところです。特に注目すべきは改善点などツッコミのあったところ。

 [外部評価]

特に「大学評価情報ポータル」は本当に便利なページが多い。就職活動だけでなくても、大学の比較研究にも十分役立ちそうです。

 [大学の情報公開]

  • 各大学が独自に行っている自己点検・評価
  • 大学基礎データ(大学データ)
  • 中長期計画、年次報告書
  • 予算・決算・事業報告など

大学HPだとだいたいこのあたりはチェックしますよね。あと最近はIR(Institutional Research)もチェックしてみるといいかと思います。おそらく図書館業界でIRといえば、Information Retrieval、Institutional Repository、NACSIS-IRだったりするかもしれませんが、大学職員であれば IR(Institutional Research)があげられます。

IRについてはいろいろな定義がありますが、未だにしっくりこないところ。ざっくりいえば、大学が持つ様々なデータを用いて教学に反映させたり外部評価につなげたり、またそれら情報を公開したりというイメージ。そういう意味では、企業による投資家に対する広報活動であるIR(Investor Relations)でもあながち間違ってないような気がします。以下、IRに関する参考資料をいくつか紹介。

 

4.図書館の情報収集

図書館で働きたいなら追っておいて損はない情報源は次の2点。1つは「日本の図書館」を使って、職員数や資料費などの推移を追うこと。もう1つは関東圏の私大であれば「私大図協の分科会(私立大学図書館協会東地区部会研究部)」の参加者内訳を追うこと。

 

日本の図書館 2011―統計と名簿

日本の図書館 2011―統計と名簿

日本の図書館」では各大学ごとの職員数などがでているので、過去分と比較することで、その大学図書館における職員数や資料費の推移を把握することができる。一概には言えないが、数字の増減でその大学内における図書館の位置づけが伺える。ちなみに「日本の図書館 電子媒体版」も販売されており、これがあると自分の切り口でデータ分析が行えます。大学編のみだと1万円とちょっとお高いですが、研究をするにはおもしろい素材だと思います。日図協の会員だと割引ありで買えるようです。

 あと関東、主に首都圏の私大についていえば、「私大図協の分科会(私立大学図書館協会東地区部会研究部)」の参加者内訳を同様に追うことで、その大学や図書館における体力と研究に対する姿勢が伺い知れることができます。東地区の分科会は、基本2年任期で研究を行うので、それなりに研究意欲や研修に対する理解がいないと職員を出せません。私大の図書館専任職員の減少とともに、分科会の参加者もじわりじわりと減ってきています。そんななか、未だに複数の職員や継続して職員を派遣できている大学は、図書館への理解と研修意識の高さがあると思われます。

 

以下、私大や職員参考となる情報、目を通しておいて損はない資料をいくつかピックアップしてみました。

 

最後に、やはり現地を自分の目で見るのが一番です。そしてできることなら大学の職員に会って直接話を聞いてみることです。表に出ている数字や情報だけでなく、生の情報をいかに仕入れるかが最重要です。ぜひオープンキャンパスや学園祭、シンポジウム、勉強会など機会を見て出かけてみましょう!