2012年を振り返って
2012年は2011年に引く続き、図書館関係でよく動き回ったなぁと思い、ほかのブロガーの方々と同様に1年を振り返ってみました。
【1月】
某氏居酒屋での新年会、Code4Lib JAPAN第8回ワークショップ「図書館サイトのメッセージをわかりやすく!(コンテンツ作成コース)」 、千代田区立日比谷図書文化館、アーキビストカフェミーティング、NPOボランティア交流センターあすみん(福岡市)
1月は大学の入試時期で繁忙期ということもあり抑え目。日比谷文化会館の見学、特に書庫の中が見れたのは収穫でした。MLAを意識する際に気軽に寄れるスポットでおすすめ。
【2月】
鴻臚館跡展示館(福岡市)、MLA連携プログラム「地域づくりのための図書館(小布施まちとしょテラソ)」、大阪大学附属図書館総合図書館 、大阪大学総合学術博物館、ビブリオバトル嵐電の乱 -京都図書館情報学学習会 VS. kulibrarians、恵文社一乗寺店、大学図書館問題研究会・福岡支部2月例会、くまもと森都心プラザ、福岡市美術館、福岡県立美術館、九州大学附属図書館・伊都図書館、九経調経済図書館、ラーニングコモンズラボラトリ研究会・第2回研究会(京都女子大学)、大阪天満宮、国立民族学博物館、第15回ARGカフェ&ARGフェスト@京都、京都府立総合資料館、神戸大学附属図書館・震災文庫
2月は関西、九州に2度足を運び、小布施も訪問、相当充実した月でした。特にラーニングコモンズが有名な大阪大学図書館が見れたのは良かったです。プラス個人的には館内配布物や掲示物のデザインやちょっとした工夫がとても参考になりました。九大伊都も飲食スペースのあり方、PCの利用方法がとても参考となる施設でした。九経調経済図書館もBIZCOLIに移転前ギリギリに伺うことができました。
この月はMLA連携をテーマとする施設にも多く伺いました。小布施はまちぐるみの取り組みが素晴らしかったですし、くまもと森都心プラザも複合施設として素晴らしくサービスも充実、京都府立総合資料館ではいわゆる図書館と文書館の融合を身近に感じました。震災文庫もsaveMLAKに参加、東日本大震災を経験した身としては1度は行っておきたい施設でした。
またビブリオバトル嵐電の乱は、貸切列車で実施と大変ワクワク感のあるなかで、レベルの高いバトルが繰り広げられ、思い出に残るイベントでした。その後、鴨川を上って恵文社一乗寺店まで行き、博多ラーメンを食べたのもいい思い出です。
【3月】
アーカイブズ・カレッジ修了論文発表会、MULU茶話会「デジタルアーカイヴ:NDL長尾構想について検討する」 、せんだいメディアテーク、3.11東日本大震災・市民とボランティアのつどい(東北大学片平キャンパス)、リサーチ・アドミニストレーターシンポジウム「日本版リサーチ・アドミニストレーターの導入に向けて」、シンポジウム「文化財レスキュー事業の今後を考える(文化庁)」、Code4Lib JAPAN ミニワークショップ#6「Facebookを使ったプロジェクト管理術!」
3月はやはり東日本大震災から1年目ということに尽きます。MULUの茶話会も黙祷からはじまり、夜の懇親会前も仙台駅前のオーロラビジョンで鎮魂の花火大会を寒空の中、みんながじっと見つめていました。翌日のちょうど1年目となる3月11日は、せんだいメディアテークにて地震発生時刻のアナウンスと同時に黙祷。周囲の方の涙、アナウンスしてくれた方も耐えつつ話す感じで、私も少し耐えきれませんでした。この日を現地で迎えれたことが、自分も何かしれなければという原動力の1つになっています。ちなみに10日から11日にかけては宿、ネットカフェもとれず、夜カラオケボックス→朝ネットカフェと移動してしんどかったのも思い出です。でもこんなの震災当時に比べれば。
またこの月は、リサーチ・アドミニストレーター(URA)のシンポジウムに参加して、URAについて少し知ることができたのも収穫でした。
【4月】
鍵屋荘、MLA名刺交換会@京都、MLA名刺交換会@名古屋、名古屋大学附属図書館、明治大学和泉図書館、MULU茶話会「お花見@盛岡」、岩手大学情報メディアセンター図書館、国際教養大学図書館
岡野さん主催のMLA名刺交換会のはしごで多くの方と交流ができました。また名古屋大学のラーニングコモンズは、正直私の想像以上でした。ワンフロア型のラーコモとしては今のところ一番すごいような気がします。また注目の明大和泉もお披露目式で見学。ゾーンニングの素晴らしさはこちらも今のところ一番すごいと思います。そしてMULUの花見で東北の方との交流を深めつつ、岩手大学に国際教養大学図書館の見学。国際教養大学は前評判がすごく、一度ぜひ行ってみたかったのですが、とてもアクセスが難しかったのでこの機会に遠征。やはり国内の大学図書館とは趣も学生の質も違う印象でした。2月に続き、全国トップクラスの施設見学ができた月でした。
【5月】
文学フリマ、co-ba(共同ワーキングスペース)、ブクログ図書室(ヒカリエ)、代官山蔦屋書店、皇學館大学附属図書館、佐川記念神道博物館、日本図書館情報学会(三重大学)、三重大学附属図書館、三重大学環境・情報科学館(ラーニングコモンズ)、日本図書館ジュージュー学会、三重県立図書館、桑名市立中央図書館、MULU茶話会「1年経って再び震災に強い図書館を現場のみんなで考える」、東北大学大学院法学研究科・法学部図書館 法政実務図書室、図書館総合展フォーラム2012 in 仙台 図書館政策フォーラム2012「東日本大震災とMALUI連携」、図書館総合展フォーラム in 仙台後の大懇親会、図書館総合展フォーラム2012 in 仙台「東北を訪ねるバスツアー-支援と受援の現場を巡る」(名取市図書館(どんぐり子ども図書室)、南三陸町図書館)
chikumoを買いに文学フリマへ行き、最近増えてきた共同ワーキングスペースとして正式オープン前のco-ba、代官山蔦屋など訪問。世の中の求められているものが何かを考えました。学会と合わせて伺った皇学館大学図書館ではサインのあり方を考えさせられるいい事例でした。また三重大の学内数か所にあるラーニングコモンズの充実ぶりも目を見張るものがありました。そしてその後のジュージュー学会の勢いもすごかった。もちろん学会自体の内容も、考えさせられることが多くありました。翌日訪れた桑名市立中央図書館は正直、公共の中では相当レベルが高いと思える充実ぶりでした。こちらはぜひアポどりして再訪し説明を聞きながら見学したいところ。また月末は、図書館総合展in仙台。準備期間や当日のことを考えるととても感慨深いです。まさに図書館体操が生まれたのがこの時。まさかその後、11月の総合展でも実施し、ここまで活躍の場を広げるとは夢にも思っていませんでした。また被災地を巡るバスツアーも、これまで行ったことのない地区や図書館で、被災者の生の声や個人ではとうてい見ることができなかった現地の風景を見ることとなった。徐々に風化しつつある震災だが、まだまだ復興はこれからと感じさせられるツアーであった。被災地を訪れたことがない方は、ぜひ一度足を運んで自分の目と耳で現状を見ていただきたいと思います。そのうえで、ひとりひとりできることをできる範囲で。
ちなみに総合展仙台ではMULUの運営委員として参画、大懇親会の幹事を担当したが、前年の総合展京都の際の懇親会幹事のノウハウがかなり活かされた。またこの経験が11月の大交流会へと活かされており、幹事業の経験値が増していっている。
【6月】
日本高等教育学会前夜祭(東大)、東京大学大学院教育学研究科修士・博士課程大学経営・政策コース説明会、東京大学大学院学際情報学府入試説明会、獨協大学オープンキャンパス、国際交流フェスティバル-草加国際村一番地、
この月は自分の今後を考えた月。どういうキャリアパス、専門分野をもつべきかと。あと外ばかり見ずに、自分のところもいち参加者として見てみました。
【7月】
saveMLAK報告会2012 ~社会教育・文化施設の救援・復興支援~、農林水産研究情報総合センター(with大学図書館職員長期研修)、第3回国公私立大学図書館関係職員交流会、B&B、神奈川県立公文書館「アーカイブズ講座」
農林水産研究情報センターで拝見した希少な専門雑誌やレゴブロックの建物が忘れられない。また神奈川県立公文書館では公文書館の役割や実際の業務、バックヤードが見れて、MLA連携を考えるうえでとても参考となるイベントであり、図書館員にはぜひオススメしたい。また国公私大図関係職員交流会なるイベントがあり、普段交流の少ない国立大図書館系の方々といっぱい交流することができた。
【8月】
上智大学オープンキャンパス、立教大学オープンキャンパス(池袋)、早稲田大学オープンキャンパス(早稲田)、早稲田大学演劇博物館、東京電機大学オープンキャンパス(千住)、Lラーニング研究分科会、東京藝術大学附属図書館 東京文化会館・音楽資料室、北九州市漫画ミュージアム、BIZCOLI、ブルックリンパーラー博多、九州国立博物館、全史料協「公文書館機能普及セミナー in 佐賀」、佐賀県公文書館、佐賀市立図書館、佐賀県立図書館、佐賀大学附属図書館、武雄市図書館・歴史資料館、伊万里市民図書館、チェブラーシカ展、学術ポータル担当者研修飲み会、第73回私立大学図書館協会総会・研究大会(慶應)、慶應義塾大学三田メディアセンター
この月は福岡の注目図書館、BIZCOLIのオープンを受け見学へ。新しいタイプのビジネスライブリーで大変興味深い。もっと全国的にもフューチャーされるといいのに!と思えるスペース。まだまだポテンシャルを秘めていると思います。8月中旬は某O谷氏を頼って、公文書館のセミナーに参加。公文書館系の勉強。また佐賀県内の図書館を複数見学。公共図書館の充実ぶりを実感。ふるさと納税のコーナーが目立っていたのが印象的。後半はポータル研修には参加してないのに飲み会だけ参加し交流を深めるという謎の参加スタイル。私図協の研究発表では、事例報告多数でとても参考になるものが多くお得感のある大会であった。
オープンキャンパス巡りもだいぶ恒例になりつつあるが、今年はメジャーかつ動員数の多い大学に絞って参加。人気の秘密や運営方法の良し悪しを学んだ。
【9月】
東洋文庫ミュージアム、Lifo九州第5回どんたくミーティングツアー(Read cafe、福岡大学図書館 BIZCOLI)、嘉麻市立織田廣喜美術館、嘉麻市立図書館(山田図書館・碓井図書館)、rliaisonプロジェクトワークショップ(東京歯科大学)、アーキビストカフェ、泉龍寺仏教文庫、saveMLAK・MeetUp
東洋文庫ミュージアムの豪華な造り、見せ方に感動。新しくオープンした福岡大学図書館では、電気自動車(後日ポポカに名称決定)と巨大な自動書庫はじめ、立派な施設に驚愕。泉龍寺仏教文庫では、お寺の貴重な資料と想像以上に立派な図書館でこちらも驚愕。
【10月】
首都決戦ビブリオバトル2012、MULU主催「第2回全日本図書館員芋煮会総会」、山形大学小白川図書館、宮城県図書館、仙台市博物館
ビブリオバトルでは出場学生と交流する機会が昨年、今年とあるが、会う出場者は社交的だし、しっかりしていて、その人となりにいつも感心させられる。ああいう学生さんたちは間違いなく就職活動もスムーズだと思う。MULUの芋煮会は昨年泣く泣く参加できていなかったので、念願かなっての参加。しかもwithニクリブ。いろんな意味でアクシデントもあり思い出の芋煮となった。
【11月】
大学図書館職員短期研修飲み会、立教大学図書館、第4回国公私立大学図書館関係職員交流会、第14回図書館総合展フォーラム「東北発「図書館とは何か」 -青柳文庫の検証から見えてくるもの」 ・ 「東日本大震災:震災対応に関する疑問・質問にMULUが全力でお答えします!-体験と対策の共有をはかるために」 ・ 「創る図書館を創る/未来の図書館を作る-ライブラリーキャンプ2012秋実施報告会」 ・ 「MALUI連携とデジタルアーカイブの活用」、tralib飲み会、社会・文化をささえる活動をする人々をつなげる大交流会、いま話題の図書館を巡るオプショナルバスツアー(東京コース)、千葉大学アカデミック・リンク・センター、私立大学図書館協会東地区部会研究部研修会「震災 に学び、震災に備える」、中央大学ビジネススクール図書室
8月に続き、研修参加してないのに飲み会だけ合流という・・。また立教大学図書館の新しい図書館も見学。総合展のバスツアーで初のバスガイドを務めることとなった身としては、ツアー前に見ることができ幸運であった。また総合展自体、MULUとして主催のフォーラム2つ、複数のブース参加やポスターセッション、大交流会の幹事など、あまりに充実しすぎた総合展であった。しかもさらに翌週には私図協でsaveMLAK主催での震災ワークショップでこれまた初のファシリテーターデビュー。多忙でしんどかったが、多くの経験を積ませてもらった充実の月であった。またハッシュタグが複数発生、Togetterまで作っていただくなど、周りの皆さんに支えられているのを実感。本当に皆さんに感謝です。
【12月】
高校訪問(福岡)、九州大学附属図書館文系合同図書室、九州大学附属図書館中央図書館、西南学院大学図書館、西南学院大学博物館、ニクリブ、浅草文化観光センター、シブヤ、アーキビストサポートミーティング、水戸岡鋭治の幸福な鉄道展、Lifo九州忘年会
九州大学図書館の移転計画の話を伺いながら、九州大学附属図書館文系合同図書室の書庫を見学。あまりの膨大な資料とその移転計画を考えるだけで、相当巨大なプロジェクトになると体感。いつ移転となるかわからないが、その時はぜひ経緯から完成までをチェイスしたいところ。浅草文化観光センターはかなり穴場。スカイツリーや雷門、浅草寺を撮影するのにグッドアングルでおススメ。最後はLifo九州の忘年会で〆ました。
2012年はこれまでの交流をきっけに原稿や取材記事なども掲載いただきましたし、北は北海道から南は沖縄まで多くの方に見学にも来て頂きました。またイベント運営にもいろいろと関わらせていただいたこともあり、運営スタッフの皆さんとの交流は一層深まり、新たな出会いも多くありました。特にMULUの皆さんとは、総合展仙台の準備が始まる3月末から年末まで毎週のように数時間にわたるskype会議をし、文化祭のような感じでした。いまは1月の総合展熊本開催に向け新たなチームで取り組んでおり、新年早々忙しくなりそうです。2013年も充実した良い1年となるよう頑張りたいと思います。
以上、読み手のことを無視した、長すぎる振り返りでした。ブログ自体、長文になりがちなので、来年はもう少しコンパクトな記事を目指したいと思います。